このときだけは
春川もあたしを求めてくれたのかな
「んー!んんんっ」
そろそろ息が…
「ん?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「りおな」
「なに…」
「おいで」
「…」
うでを広げて言う君
そんなの…
いくにきまってるでしょ
「けっこー素直なんだな」
「うるさい。
いいからもっとぎゅーってして」
「わがままなやつ」
「…ひとこないよね…?」
「あー、鍵しめたし」
いつのまに!?
春川くん少しこわいです…
「ねー。」
「ん?」
「りおなって呼んで」
「しゃーねーな。りお」
ピロンっ
あたしの携帯が鳴った
"どこいんの?"
あ、小泉…
「あたし…戻らないと…小泉がんん!?」
「その名前だすな」
また春川にキスされた。
その名前って小泉のこと?
なによ彼氏でもないあんたが…
てかさっきのキスとぜんぜんちがう
「ねっ…はっるか…わ…」
「黙って」
「んっ…」
やだ。
でも心地よくて
やめないでほしいと思っちゃう。
「りおなその顔はまずい」
「…え…?」
「それ小泉ってやつの前でも見せるの?」
「…キスしたことないから」
「ふーん」
「…春川はなにがしたいの?
あたしで遊んでるの?
あたしは好きだよ。春川が
でも春川はちがうんだよね?
なんでキスするの?ぎゅってするの?」
聞かずにはいられなかった…
「なんでって
落ち着くから?」
「意味わかんない…」
「これからさ、屋上で会おうよ」
「え…?」
「だーかーら
こおやってふたりで会お」
「あたしは春川のなんなの…」
「一緒にいたいひと」
そんなこと言われたら…
小泉がいるのに。
「…あたしも会いたい」
「じゃ決まり。」
「ちゃら男…」
「でも好きだろ?」
「ばか…」
「おわっ」
あたしから春川をひきよせて
軽くキスをした。
「…」
「そんな照れるならすんなよ(笑)」
「うるさいばか」
ピロン
"りおな?まじでどこいんの"
「あ、そろそろ戻らないと」
「彼氏か」
「うん」
「別れろよ」
「やーだよーだ!」
「俺のこと好きなのに?」
「小泉のこと好きになっちゃうもんね」
「…ないだろ」
「どうだろねー♪
小泉いけめんだし優しいし?
大切にしてく…んっ」
妬かせたくて言ってみたけど…
キスされました。へへへっ
こーれーは成功かな?
「ふふっ」
「…なんだよ」
「ヤキモチ妬いた?」
「妬かねーよ!」
「ふーん?なのにちゅーするんだ?」
「うるせ。はやくいけよ」
「はーいはい♪」
こんなのいけないことだってわかってる。
彼氏がいるのにおかしいよね
それでも、
"ごめん!お昼寝してた(笑)"
小泉に嘘ついてでも。
春川があたしのこと好きじゃなくても。
小泉が大切にしてくれるなら。
春川とふたりでいれるなら。
あたしは最低な女でもいいと思った

