りおなと出会ったのは6年生のとき

いまでも覚えてる。

ガキのくせに、本気で惚れた。

俺はその日いつもと違う帰り道で帰ってた

あ、りおなと俺小学校一緒なんすよ

でもりおなをはじめて見たのは6年生

俺はひとりぼっちになりたくなくて
強いやつのうしろにひっついてたんだ

いじめだって一緒にやったし
ひとのものを盗ったり隠したり

とにかく強いやつに従っていた。
そうすれば自分が
ターゲットにされることはないからな

クソガキだったんだよ

そんな自分が嫌で知らない道を通って
どこかだれもいないところに行きたかった

そんなとき、りおなを見かけたんだ。

女の集団に囲まれてて
めんどくさそうなかんじだった。

俺は臆病だから助けるとかできなかった

りおなはひとりだった。

「りおなちゃんってむかつく」

集団のひとりがそう言った。

俺は理解した。あいつが強いやつで
まわりの女は俺と一緒なんだって

りおなはターゲットだ

それでもりおなは

「むかつくからなに」

強気だったなー小6のときから(笑)

「嫌い!!」

また、あの女がそう言った。

「あたしは嫌いじゃないよ
あなたになにかされたわけじゃないから
嫌いになる理由がないもん」

俺は驚いた。

だれかに嫌いと言われてもその相手を恨むとか怒りとかなにもないりおな

女たちは飽きたのか
帰っていった。

かっこいい。素直にそう思った

でもちがったんだ

りおなはひとりになった瞬間

泣き出した。

ほんとは怖かったんだ。

ひとりでがんばって戦ったんだ。

強い。でも弱い。

その泣いてる姿に俺は惚れた。

俺はこいつが好きだ。
こいつを守る強さがほしい。

次の日から、
おれは強いやつのうしろにひっつくのを
やめた。

もちろん、俺がターゲットになった。
でも俺はそんなの気にしなかった。

つぎはどこであのこと会えるだろう

そればっかりで

中学にはいって、りおなを見かけて
あのときの子だ。ってすぐ気づいた

それからはうざいうざい言われても
りおなに絡みまくった。(笑)

で、いまにいたるかんじかな

「小泉?」


俺はおまえのことがずっと好きなんだよ

りおな

この気持ち伝えたらおまえは優しいから困るんだろうな



りおながだれかに恋をするとすぐわかる

綺麗になって、かわいくなっているんだ

今だってきっとだれか好きな人がいるんだろうな

どんどんかわいくなってんじゃねーよ。

なんて言えるわけないけどねー

俺の片想いはいつまで続くのだろうな…(笑)