"春川"
あーあ。送っちゃった。
"ん？"
鈍いなーこのばか
"好きな人"
"え？"
あーもうめんどくさい！
こうなったら
「…」
「もしもーし」
「でるの遅い」
「急に電話してくるからだろ！
ビビったわ」
それでもでてくれるんだねばか春川
「おーい？」
「あ、ごめん」
「佐藤からかけたくせに黙んなよ(笑)」
「ごめんって」
「で、どした？」
なんでそんな優しい声で聞くのよ…
「…好き」
「えっ？」
ここまで言ってもわかんないの！？
ばかばかばかばかばか！！
「ごめんなんでもない」
「え？いやなんでもなくないだろ」
なんでスルーしないのよばか
もー何回言わすのー
恥ずかしくて死んじゃう！！
「春川のことが好きってゆってんの！！」
「…」
ここまで言わないと
分からない春川が悪い。
あたしはなにも悪くない！
てか黙ってないでなんかいってよばかぁ…
「あ」
「あ？」
「なんつーか…おれさ」
「いいよ！はやくフッて？」
「え」
「いいのいいの！結果わかってるから！」
もー苦しいよ…
「ごめん」
「うん…」
「佐藤とは友達がいいかなって思ってる」
友達なんかじゃやだよ
あなたの彼女になりたいのに
でもそれは叶わないんだね
なら
