グラウンドでは選手たちが
ランニングをすませ
ストレッチをしていた。
「「ちわーーーっす!!!」」
後輩の部員たちからの元気な挨拶を受け
今日もやるぞ!と気合いが入る
タイマーのセットやメニューの記入
そして夏場の熱中症を防ぐためにも
ジャグジーの中の麦茶の用意…
いつも通りを行いながら
輪になってストレッチする選手たちに
目を向けると蒼翔もすでに
その輪の中に混じっていた
ストレッチを終えいつも通りのメニューをする
グラウンドに部員の声がこだまする
マネージャーだって負けじと声を出す
光る汗を拭う間もなく練習は続いていく
気がつくと日は暮れ時計の針は
すでに8時を指していた
