「ん、……ここは」 辺りを見渡すが先程までいた図書館は跡形もなく、 あるのはただただ広い枯れた大地。 「朱雀が守護する国……?」 あれ、この痣…… 手鏡を出して髪の乱れを直していると 首筋に赤い痣があった。 「朱雀の形の痣……巫女の証かな……………」 さて、どうしよう。 あの朱雀、こんなところに放り出すとか。 もっと、王都近くとかさ……あるでしょう。