ずっと言えなかった。 好きだと気づいた日から、ずっと、ずっと言えなかったんだ。 関係が壊れることが、何よりも怖くて。 必死に忘れようとして。 でも忘れられなくて……… この想いを隠していることが、まるで君を裏切っているようで。 それが、堪らなく怖かった。 小さい頃から一緒にいた僕と君。 君は全く想像もしなかっただろう。 男の僕が、男の君に恋心を抱くなんて。