私が彼を好きな理由。

私は水沢恋(ミズサワレン)
17歳の高3。




私には自慢の彼氏がいる。


「恋!どこ行ってたの?」






「ん?トイレだけど。」





「紫苑くんめっちゃ怒ってるよ!」





「え、ほんとに?」






私はパタパタと走って教室に向かった。






「遅い。恋のくせに。パン買って来い。」





「…なんで私が、」




「は?んなの彼女だからに決まってんだろ。」






私の彼氏は超がつくほどの俺様主義。
好き、なんて言ってくれないし、
デートなんて名前だけでカレカノっぽいことはなにもしない。






「恋〜、恋可愛いんだし他にいい人見つかるって。五十嵐なんてやめなよ。」




「でも、好きだから…」





私の彼氏は五十嵐紫苑。
学校でも有名なイケメン。




その彼がなんで私を選んでくれたのかは分かんなくて、未だに好きなんて一回も言われてない。






「お前、俺と付き合え。」




それが彼の告白だった。