私は翼に恋をした


私がひとり、状況を飲み込めないでいると、2人はお腹のそこから出したようなため息をついて、やっと落ち着いた。



息を整えた紗彩が私にあきれた瞳を向ける。





「いーい?世那。よーく聞きな。」



そう言われてごくりと唾を飲む。



ゆづも心配そうな顔で見ている。





「はい・・・どうぞ。」




「2年A組3番、一条大翔はこの学年、いや、この学校の王子的存在。英語は微妙だけど数学ができて今は高校のまで進んでるらしい。スポーツも万能!陸部では長距離の選手だけど短距離もめっちゃ早いみたい。おまけにこの世のものかと疑うほどのイケメン!!しかも、性格がいいから友達もめっちゃ多いの!!そりゃ、女子がほっとかないよね。でも、一番部活が大事だって彼女、今はいないらしいけど・・・つまり、そんな人と部活が一緒になるのは後々ヤバいことになりかねないってこと。わかった!?・・・分かってないでしょ?」