ずるいよ。



「ンフっ。ふぁ。」


でも、昔と違う。

口づける場所はもちろんのこと

その甘さ。

やばい。クラクラしてきちやった。


腰が砕けちゃいそう。


カシャ


甘い口づけに抵抗するのすら忘れていた私を

機械音が現実に戻した。


「ぷはっ。」


唇が離れる。


酸欠と緊張のせいで

私は支えられることなく、床にへたり込む。