恋、物語り



メールが来たらちゃんと返すんだよ!
そう言ってナツキは彼氏の元へと走った。
私はメールがあまり得意ではない。
気持ちを文にするのも苦手だし、そもそも文を考えられない。
「アヤは考えすぎ」と、何度もナツキに言われたのを思い出す。





……夜。
下のリビングでからはバラエティ番組だろうか、
うるさい音と共に家族の笑い声が聞こえる。

そんな中、私は自室にこもり
携帯を両手に持って
ベッドの上で正座している。

静寂した部屋には
私の心臓の音だけがうるさく響く。

ドキン、ドキン、と。


何をしているのか。
今の自分を客観視すると少し笑える。


夜、22時を回った時
リビングから「アヤ、お風呂入っちゃって」と
母の声が聞こえた。

「あ…はーい!」と返事をしてw
手の中にある携帯に目を落としてから机の上に置き
自室を出た。