【飛雄馬(ヒュウマ)】
『コンコンコン、なんの音?』
そんな声が子供部屋から聞こえた。
とても優しくて、透き通るような声。
でも、その声にはまだ幼さが残っていてどこかあどけない。
俺はフラフラとその子供部屋に入っていった。
案の定、その子はビックリした様子だった。
『早く呼んでよ、おねぇさーん。』
ちょっと、甘えた口調で言ってやった。
そしたら、その子はまたしぶしぶ読み始めた。
展開が変わるとクルクル変わる表情。
無意識に俺はその子にカメラを向けていた。
向こうは気付いていない
6、7枚撮ったところでその子の話は終わってしまった。

