初恋triangle

｢ただいまー。｣






｢おー、遅かったな。｣








｢慶ちゃん！｣





｢今日はちょっとした練習で終わって早かったから、晩飯食べさせてもらった。｣







慶ちゃんちと私の家は真向かいで、慶ちゃん家のお母さんたちは仕事でなかなか家に居ないことが多い。



だから、私の家でよくご飯を食べてる。






｢今日委員会どうだった？｣






｢あ、うん。大丈夫だったよ。｣







｢そっか、あの…夕暮って男子は？｣





｢いい人だったよ？｣





なんで夕暮くんのこと気にするんだろう？
変な慶ちゃん。





｢じゃあ私お風呂入るね？｣





｢あ、じゃあ俺そろそろ帰るわ。｣





｢え、もういいの？｣






｢ああ。今日課題あるしな。じゃあまた明日。｣







なんかいつもの慶ちゃんじゃない。
いつもは明るくて、風呂はえーんだよ。とか言うのに。






不思議な違和感を覚えた日だった。