初恋triangle

それからの毎日は慌ただしくて、
行事ごとの会議が続いた。



まずは体育祭。


クラスの競技選手を決めなきゃいけなくて、大変だった。

そして、その日もほのかちゃんに呼び出された。







「桜花ちゃん、話さないって言ったのに嘘だったの?」






「嘘なんて…」






「こないだの休日も意図的に会ったんじゃないの?」







「そんなことない!私はそんなことしてないよ…。」







「ねぇ桜花ちゃん、将希のこと好きじゃないって言ったよね?」






「…それは、」







「今更好きだなんて、許さないから。」








そう言ってほのかちゃんはトイレから出ていった。
そんなこと言われてももう遅いよ…。

好きになっちゃったんだもん。
嫌いになんてなれないよ。







「桜花?どうした?」






「慶ちゃん、私もっと強くならなきゃ。そんで自分に自信持てるようにならなきゃ。」







「桜花。またなんか言われたのか?」







「私は好きって言えないかもしれない。だけど、この気持ちは大切にしたいから。」







そう言うと慶ちゃんは、ふっと笑って
わかったよ。と言ってくれた。