「桜花ー、遅刻するわよー。」







「はーい!」






私は市原桜花(イチハラオウカ)
16歳。
高校に入学してはや一週間、やっと慣れてきた。






「桜花、早くしろよ。」





「待って、慶ちゃん。」





この人は幼馴染みの佐藤慶介。
なぜか私と同じ学校に進学してくれて、今では一緒に自転車で登校してる。





まさかあんなことが起こるなんて、
今の私には想像もつかなかった。