突風で飛び散る桜の花びら。
今日は入学式だった。こんなめでたい日に突風など、不運にもほどがある。
女子達はキャーキャー言いながら髪を整え続け、男子達は追い風を利用して走り、競走をしていた。
しかもここは単なる歩道。
まだまだ中1の自覚を持っていないのか。僕は追い風を利用して早歩きをした。一足先に学校に着く。まだ学校は静かだったが、歩道の方では誰かの怒鳴り声が聞こえた。あのうるささで怒られているのだろう。
僕は辺りを見渡した。
学校の名を掲げた石版の先には道が連なっていて、その両端に桜の木がずらりと並んでいる。そしてその奥に校舎が少し見えた。だが道は桜の花びらで綺麗な桃色に染まり、メルヘンチックな雰囲気をかもし出しているので渡りづらい。
僕が渡るのを戸惑っていると、誰かに背中を押された。あのふざけていた男子だった。背中を押された勢いと突風の勢いで僕は走り出してしまった。
息絶え絶えに校舎へたどり着いた。
風が止む。
桜も動くのをやめ、時間が止まったように全てが"違和感"に包まれた。
桜の大木の下に小さく佇む少女。
僕は吸い込まれるように彼女のいる大木へ歩いていった。
しかし風が吹き始め、桜の揺れとともに消えてしまった。
僕はなぜか胸が高鳴っていた。
今日は入学式だった。こんなめでたい日に突風など、不運にもほどがある。
女子達はキャーキャー言いながら髪を整え続け、男子達は追い風を利用して走り、競走をしていた。
しかもここは単なる歩道。
まだまだ中1の自覚を持っていないのか。僕は追い風を利用して早歩きをした。一足先に学校に着く。まだ学校は静かだったが、歩道の方では誰かの怒鳴り声が聞こえた。あのうるささで怒られているのだろう。
僕は辺りを見渡した。
学校の名を掲げた石版の先には道が連なっていて、その両端に桜の木がずらりと並んでいる。そしてその奥に校舎が少し見えた。だが道は桜の花びらで綺麗な桃色に染まり、メルヘンチックな雰囲気をかもし出しているので渡りづらい。
僕が渡るのを戸惑っていると、誰かに背中を押された。あのふざけていた男子だった。背中を押された勢いと突風の勢いで僕は走り出してしまった。
息絶え絶えに校舎へたどり着いた。
風が止む。
桜も動くのをやめ、時間が止まったように全てが"違和感"に包まれた。
桜の大木の下に小さく佇む少女。
僕は吸い込まれるように彼女のいる大木へ歩いていった。
しかし風が吹き始め、桜の揺れとともに消えてしまった。
僕はなぜか胸が高鳴っていた。
