「相当読んだのね。
本当はやってみたい。
違うかしら?」

「え…」



指を指されたところにはめくりすぎて色が薄れていたり。
鉛筆の跡が残ったりしていた。


「もちろん不安はあると思う。
でもね、決して一人で乗り越えろとは言わない。
私たちが全力で支援する。
今あなたの一つ下の男の子アイドルがいるんだけどね。
彼も毎日サッカーと勉強とこの業界業頑張ってるのよ。
だから不可能なんかじゃない。
必要なのはあなたのやる気。
本当にやりたいかやりたくないか。
それだけよ。」



自分のやる気。
やりたいという思い。
サッカーを始めたとき、俺は周りの影響だった。
自分の意思・思いに少し鈍感でそれを受け入れることから俺は今まで逃げていたのかもしれない。