「神楽坂、あいつ…」

「真衣ちゃん。
私、何かしちゃったのかな。
蓮を傷つけちゃったのかな。」



そういうとやさしく肩を寄せてくれる。
それがすごく暖かくて。
真衣ちゃんが来てくれてよかった。
あのまま一人だったらきっと立ち直れなかった。
初めて突き放されて、初めて味わった感情の対処がわからなくなってた。
真衣ちゃんに話を聞いてもらえて、心がほっとした。


「神楽坂と美波はきっと近すぎたんだよ。
時にはこうして離れることも必要。
ずっとそばにいることだけが愛じゃないよ。
時には遠くから見守ることも大切。
依存しすぎちゃだめだよ。」

「うん…。
ってか愛って!!??」

「いい加減さ~自分の気持ちに嘘つくのやめなさい!!
見ててうざったいよ。
ほら、帰るよ。」

「うん。」