「ん…」
ジリリ…とうるさすぎる目覚ましに叩き起こされた私は少し重い体を引きずり起き上がる。
窓からさす光が少しまぶしくて、カーテンを閉めようとふと手を伸ばした。
(注:ふつうは閉めない。ふつうは開ける!!これこそ二度寝の元!!!!)


「こら!美波!!
お前二度寝する気だろ。」
「…う、蓮。
違うよ!違うって!!
今、カーテンを開けようと…」
「ふーん…
だったら…その右手は何ですか?
明らかに…閉めてませんか?」


にやりと笑い目の前で私の二度寝を阻止するのは幼馴染の神楽坂蓮(かぐらざかれん)。
昔は小さくてすっごく可愛かったのに。
今は私より背が高くて、こんなに口も達者だもん。
成長ってすごいよね、うん。