学校を歩き回っていると体育館近くの水道で見つけた。 蓮は下を向いて水を浴びてた。 髪を濡らした蓮の姿。 それには何か隠されていることがあると思った。 「蓮。」 声をかけると軽く水を払い私を見る様子があった。 なんだろう。 今まで見たことのない姿だ。 蓮の姿はいつもと違う雰囲気だった。 「どうし…」 「帰って。」 「え。」 「いいから、今すぐここから立ち去って。 一人にして。」