今までどんなことも二人で悩んできた。
進路も、親との喧嘩の時も。
蓮が苦しんでいるときは私が寄り添い、私が苦しんでいるときは蓮が寄り添ってくれた。

「蓮。
大丈夫?」

「何が?」

「あ…えと…」

「あぁ、昨日?
ごめんな。
急に帰らせてしまって。」

「ううん。
それはいいんだけど。」

「何にもないから気にするなって。」