ちらっと見てみると廊下の壁によりかかり携帯を片手にとる奏楽の姿があった。 ったく、もっと目立つところにいろよ。 「そ…」 声をかけようとした時だった。 「正直、美波ちゃんにとってつらい状況だもんね。」 美波? 「とりあえずこっちはツアーで今手一杯なんだよね。 だからそっちまで手を回せないというか… うん、僕から話せたらいいんだけど。 うん、それは無理だよ。 そんなことしたら僕が怒られる…」 美波のことを話してるのか? 美波に何かあった…