「その時から二人両想いだったでしょ?
もう二人だけだったよ!お互いの気持ちに気づいていないの!!
本当じれったくて。
一緒にユニット組むようになって蓮ってば携帯みる回数多いしさ。
これは女いるなぁって思ったんだよね。
そしたら美波ちゃんしかいないってすぐわかったよ。
蓮ってあまりそういうこと言うタイプじゃないし、あまりばれることも嫌がるからさ。
自分から聞いたりはしなかったけどね。
それに携帯みても全く表情変えないし。
本当分かりづらい…。」

「確かにそうかも。
蓮って表情読み取りにくいところあるよね。
でもね、そう見えるけどすごく誰よりもいろんなことを考えてるんだよ。
もっとおおらかに考えてもいいんじゃないかって思うぐらいにまじめに考えるところもあるの。」


「うん。
蓮のこと信じて待っててほしいんだ。
詳しいことは僕の口からも蓮の口からも言えない。
しばらくは連絡だって取れない。
だけど、蓮はきっとかならず美波ちゃんを迎えに行くよ。
美波ちゃんを一人にするなんてできないからね。
だから何があっても、ちゃんと蓮を信じて待っていてほしいんだ。



何があっても。
信じる。




ー信じる。
それはとても大切なことで、難しいこと。
私と蓮の課題なのかもしれない。
昔にとらわれていて、だからこそ信じる気持ちが薄れている今。
蓮とあたしに必要なこと。