「ずっと一緒だったのにね。
これからもずっとこのままだと思ってたよ。」

「俺も。」

「だけどね。
蓮はきっともうあたしたちとは違う世界の人間なんだね。
この前、コンサート見に行って思ったもん。
みんなの前で歌って踊る蓮の姿はすごくキラキラしてかっこよくて。
それにすごく別人のように見えた。」


美波。
俺の姿から何かを感じてくれたってことなのか?


「その時思ったんだ。
蓮はこのままあたしたちのそばにいていいのかなって。
だからこうして転校を決めてくれてよかったと思ってる。
だから、蓮!
頑張ってきなよ!!」

「美波。」


「あたしはずっとここで蓮の一番そばで見守ってるよ。」