「美波。」

「ん?」

「あのさ。




ー俺、転校することにした。」




出した結論は…。
そう、転校。
美波と離れることだった。
このままずっと同じ学校に通って今までみたいに楽しくやっていけたらってすごく思う。
だけど、ずっと一緒にいるのは逆にまずい気がするんだ。
ずっと一緒にいれば、その分ファンの女の子たちや週刊誌の目に触れる機会も多くなってしまう。
それに俺自身が美波の存在に甘えを作ってしまう。
前みたいに。
前の俺みたいなダメな自分になりそうで怖いんだ。
だから俺は一人で前へ進む力をつけなくちゃダメなんだ。