「たくよ。 なんだってんだよ。 どうして俺がこんな目にあうんだよ。」 「お前ってさ。 とことん美波ちゃんに甘いのな。」 「うっせーよ。」 いつもこうだ。 あいつは本当のんびりとした奴だからいつもポケーッとしていて。 だからついほっとけなくて毎朝迎えに行って一緒に学校に来ることが当たり前になったのはいつからだろう。 昔からこうだった。 あいつのペースにいつも振り回される始末。 でもどこか…そんなことが嫌じゃなくどこか心地よくなっていた。