「芸能界はそういうところなんだ。
自由に恋愛をすることはできないんだよ。
ましてや僕らのファンには若い子が多い。
彼女の存在、ましてや名前とか個人情報がばれたときは…」

「あ…」



もう何も言わなかった。
何も言わなくてももうわかるよね?というような目をしてる。
美波と両想いになって、とんとん拍子だとおもっていたけど違う。
俺が美波を守らなくちゃ。


「ところで、蓮。
あの件はちゃんと決めたの?」

「え?」

「学校のこと。」

「奏楽も知ってたんだ。」

「うすうすね。
まぁうちの学校なら芸能コースあるから、ずいぶん両立は楽だと思うよ。
でも蓮にとって地元も大事だしね。
それに、彼女さんのこともさ。
よく考えて、ね?
あ、時間みたいだ!
行こう。」