「すごいよね~
神楽坂、こんなところでデビューライブなんてさ。」
「うん。」
「ってあんたの彼氏でしょーが。」
「なんか実感ないんだよね。
全然実感わかないんだもん。」
「いや、二人ともすごくおきれいな服ですな。」
「うっさい、大貴(くん)」
会場に入るとすでに多くの女の子でいっぱいだった。
すごい…。
こんなにすごいなんて想像以上だ。
ステージはまだ幕で隠れていて、何も見えない。
そしてチケットに書かれた席へ座った。
「すごい、近すぎじゃない?」
「さすが、蓮だな。」
「うん、こんな近くで見るなんてこれから先あるかわからないからちゃんと味わっとくわ。」

