「ばっかじゃね?」 「え?」 俺は美波を抱きしめた。 美波の小さな体は俺が包み込むには的確なサイズ。 こいつ…こんな小さかったか? 美波を抱きしめて感じたこと。 美波の肩は震えていた。 小刻みに震える美波の肩を俺はゆっくりとさする。 「蓮。 どうして?」 「俺がなんでふるの? お前なんもわかってないんだな。」 「え?」 鈍感すぎるだろ。 鈍感にもほどがある。