「みーはるっ!あたしたち今年も同じクラスだよ!」



教室までの廊下を1人歩いていたとき



私の親友、岡原結奈が駆け寄ってきた




結奈とは1年のころに仲良くなり部活も一緒




私にとってかけがえのないたった1人の親友だ





「なんか緊張してる?」




結奈はテレパシーが使えるのだろうか?




私が何も言わなくても言いたい事、思っている事を察してくれる




「まぁ…ね……どうなるのかなって」




「気持ちは分かるけどそうやってネガティブに考えちゃだめだよ!」




「1年の時同じクラスだった人たちも少なそうだったし」




「大丈夫だって」





結奈の言葉は新学期早々からテンションが低めな私にはありがたかった





「そう言えば、さっき誰と話してたの?」





誰と…………って………





「誰なんだろ?あの人……」





私がそう言うと



知らなかったのね…と結奈に苦笑された





結奈との他愛のない会話が私の不安を少し軽くした






結奈と話しているうちに教室がもうすぐそこにあった







結奈も言ってるんだ






大丈夫……………だよね




自分に言い聞かせて教室へ足を踏み入れた