モテる雅也の隣にいる真緒は
雅也のこと好きな女子からしたら
邪魔者。


メールで別れてってきたり
靴がなくなったりって、
小さい見えない嫌がらせが始まった。


これが悪夢の始まり。





ある日、友達と3人で休み時間話してた
そしたらいきなり
「まおちゃん!急いで来てっ」
てクラスの女子に呼ばれて
連れてかれたのはトイレ。


見てと言われてそっちに目を向けると
和式のトイレの中に水にひたってる
真緒の生徒手帳があった。

それも顔を上にして。



何も考えず、学校を走り回った
恐怖からか
手の震えと涙が止まらなかった


職員室のまえを通りかかろうとしたとき
よくしてもらってる社会の先生に
見つかりそのまま会議室へ。





事情を説明すると、担任がトイレから
生徒手帳を持ってきた


ゆがんだ顔写真
にじんだ名前




その頃から学年主任、担任、生徒指導、
教頭、社会の先生…たくさんの先生が
来た。


いろいろ話しているうちに
あることを思い出した。

それは、つい最近消えた筆箱。
悪い予感がした





腫れた目で教室に戻ると最初に
声をかけてくれたのは
さっきまで話してたみやび。
「大丈夫?」
全然、大丈夫じゃなかったけど
「楽勝」って。


そうでもして強気でいないと
自分が負けそうだったから。