本橋くんの価値観を揺るがせれたかな、

そうだといいなって思う出来事が1つだけある。




学級委員の任期が終わってまだそんなないぐらいのある日


私は本橋くんを教室から一番近い階段の隅に呼び出した。


好きってことが押さえられなくなって

どうしても本橋くんには私と同じ気持ちになって欲しくて

意を決して…

「好きです、付き合ってください。」

って言ったと思う。



秒で振られました



あっけなく散ったなーとは思っていると

次の日、本橋くんが手紙を書いて来てくれた



私のことは好きだけど部活もあるし

俺は両立が苦手な人間だから、

どちらかがないがしろになるのは受け入れ難く

やっぱり付き合えないと



止め跳ね払いがしっかりしすぎてるほどしっかりしてる本橋くんの字で

熱くて真っ直ぐで恥ずかしげもない本橋くんの言い回しで

手頃な大きさの紙いっぱいに綴られた本橋くんの思いに




…私は納得できなかった




すごく嬉しくてにやけたけどやっぱり付き合いたくて

ゴリ押ししてる内になし崩し的に付き合えることになった


あの時はごめんね?


だって本橋くんの言う部活と恋愛の両立とか中学生の私には理解できなかったんだもん