文化祭が終わってやっと落ち着いた日々がやってきた。 秋も中頃、少し肌寒くなってきた。着ているセーターはちょっとダボついてる。 隣では朔がうたた寝をしていた。 勉強するときにつけている眼鏡を、なぜか今しながら寝てしまいそうな朔。 …とってあげよう。 そう思い、手を伸ばしたときだった。 「…なに。襲うの?」 眼鏡をとろうとした手は朔の手につかまった。