俺はベッドに放り投げられた。



……肩、冷たくて良かったのに。



そんな矢先、人肌の心地よい冷たさとは違う、キーンとした冷たさがおでこに貼られた。



「…冷えピタ。」



「熱と言ったらこれでしょ。」




そう言いながらベッドの側に座る美丘。



「先生がくるまで側にいるか…」



『ガラッ』




「…お?なんだ体調悪いのか?

篠原がみててくれたのか。ごくろうさん。もう授業戻ってくれて構わんよ。」




「「……先生。」」






保険医のくせに大きな音を立てて入ってきた学校名物のヤンキー保険医。




……空気読めや。





俺のそんな視線に気づいてか、ヤンキー保険医は俺をみて言った。




「あん?何考えてんだコラ。」




「………いや?」





…またこの感じ。何回すんだよ。