「…みおか」



「ん?」




「さっきは…ありがと。」




「いいよ。」




「俺…運動は全然だめだから、今日体育したくなかった。
それに…みおかのクラスも一緒だったし…余計に。」



「…私に見られたくなかったの?」




「…ださいじゃん。」




「何言ってんの?そしたら私なんて、テストの度に馬鹿丸出しで恥ずかしいじゃん!」



「……美丘は…可愛いから、いいよ。
何しても…可愛いから。」



「朔、数学赤点の女子が可愛く見えるの?そろそろ眼科行かなきゃね。」




「…数学は、俺が面倒みてあげるから。……クラスの男子に…助けを請うとか、なしだから…な。」




「はいはい、わかったわかった!

だからもう寝るの!体温は?」




「………39.5度」




「早く寝るぞ!!」