ねぇ、好きだよ



なんだよ、あいつ好きな奴いるのかよ……


「っ……」


その後も、金子の声が聞こえた。

でも、俺にはなにを言ってるのかなんて

全く聞こえなかった。


金子が好きな奴いるってわかった瞬間

走り出してしまったんだから……