ねぇ、好きだよ



須川は私だと気付くと

「あっ……」

と、声を漏らしたあと

目をウロウロと泳がせている。



これは……やっぱ昨日のだよな?


でも……

須川は熱があったんだから仕方ないよな。


私まで気まずそうな態度に

なると困るよな。


だから、普通に接しればいいんだろう。


「おぅ!おはよ」

そう思って、そう思ったから

普通に接したんだ。


今までどおり、何もなかったように。


そうすれば、須川だって困らない。