げっ………
ドンっ
「いった………くない?」
予想してた痛さと全然違い
パッと顔を上げると
「おっまえ何やってんだよ……」
たまたま通りかかったであろう
須川が私を支えてくれてた。
だから痛くなかったのか!
「あ、ごめん、ありがと」
流石に目を合わせないで
謝罪とお礼を言うわけにはいかないから
ちゃんと須川の目を見て言った。
女子の中でも背が小さくはない私よりも
須川はでかいから自然と上目遣いとやらに
なってしまう。
「あ、おう………」
何か須川の顔が赤い
「須川?なんか顔赤いんだけど、大丈夫か?」
「えっ!ま、マジ?」
「何でこんな嘘つくんだよ……
マジだから言ってんだよ」

