──昼休み──
「和美、ちょっと先食べてて?」
「うん、わかった」
そう言って向かった先は
須川のところ。
ポンポンって腕を叩いて呼ぶと
振り返ってくれる。
「ん?あ、金子じゃん。
どうした?」
「あのさ、放課後
話さなきゃいけないことあるから
少し残っててもらえる?」
運も良く、須川は丁度友達のところに
行くみたいで周りには誰もいなく
昼休みってこともあり周りもがやがや
してたので、普通に言う。
なるべく、告白だって
バレないように。
「放課後?あぁ、いいよ」
「ありがと、それだけ!」
そう言って和美のところに戻る。
もう後戻りはできない……
そんな当たり前のことを思いながら。