「るーかーちゃんっ。なんかうまそーなもの持ってんじゃん」
そう言いながら私のほっぺをぷにっと人差し指で刺してきた。
(きも。)心の中ではそう思いつつも私は“裏”ルカより声のトーンを上げて対応した。
「はわわっ、中橋くん?びっくりさせないでよぅ〜もぉ〜!」
「ははっ、おこモードなるかちゃんもかーわいいっ!」
「か、からかわないでよぅ…///」
「ふは、拗ねるなって!」
「別にるか拗ねてないもんっ、ふーんだっ。もぉ中橋くんなんて知らないからっ//」
中橋くんには聞こえないくらいの声のボリュームでユウカは「でた、“表”るか。」と言った。
そう、私には“表”るかと“裏”ルカがあるの。
