氷の唇、熱い狩人





と、またしても横道に逸れそうになったわたしの思考ではあったものの、絶対零度の瞳が本来の目的を思い出させてくれました。


でももちょっと優しさを含めた目で見てほしい。


こっちが悪いことをしているみたいじゃないか。


あ、実際しちゃったか。未遂だけど。



これ以上相原 玲の逆鱗に触れてはいけないと慌ててスカートのポケットから飾り気のない白い封筒を取り出す。



………今さらだけど、これ中身何書いてあんだろ。


あのときはあまりのショックで気にもとめなかったけど、今になって気になってきた。


だがしかし、今中を確認する勇気はない。


そんな行動をしてみろ。わたしは明日のお天道様を拝めなくなる。


曇りか雨ならどうせ見れないじゃーんとか思ったやつわたしの前に出ろ。殴る。



「ど、どーぞ……」



おずおずと差し出したそれは相原 玲の手の中に。

無言のままじーっと見ていたかと思えば、ピリッと小さな音をたてて開け始めた。



瞬間、なぜか本能が叫ぶ。

『この場から逃げ出せ』

と。