氷の唇、熱い狩人





えへっ、とできるだけかわいらしく首を傾げてみたけど無反応だった。



……うん。別にいいよ。気にしてないよ。


虫けらを見るような目で見られなかっただけマシさ。



どう反応が返ってくるのかビクビクしながら待っていると、いきなり相原 玲がこちらに向かって歩いてきた。


それには思わず仰天。



はっ!?何?何何何!!?


なんでこっち来てんの!?


もしかして「テメェふざけてんじゃねぇぞ、あ"ぁ"っ!?」的な!?


うそおぉんっ!??


ちょちょ、ちょい待てぇいっ!!



何をされるか分からない恐怖から、本能が「離れろおぉーっ」と体に命令を出す。


逆らう理由があるだろうか。いや、ない!


ズサーッと後ろに下がるはいいけど、意外に近くに壁があって思いっきりぶつかった。



(ぅぐっ、背中がああぁっ……!)



かなりの衝撃だったため、ゴホゲホと噎せてしまう。


そして生理的に浮かぶ涙。


なお、これは恐怖の涙ではない。ここ重要。