氷の唇、熱い狩人





溢れそうな感情の代わりに、相原 玲を見つめる瞳にうっすらと涙の膜が張る。



「それでいい」


「ぇ……?」



疑問を浮かべるわたしに、相原 玲はゆったりと艶かしく微笑む。


グッ……その破壊力、ヤバいです。



「そうやってその瞳に俺を映し、考えていればいい。

他のものに目移りするな」



スルスルと顎を掴んでいるのと逆の手が背中から腰にかけて滑り落ちていく。


その手つきに、体がゾクゾクッと反応してしまう自分が恥ずかしい。


いつの間にか黒い宝石を埋め込んだような瞳には、何か極上の獲物を捕らえた狩人のような光が差している。



「湯佐 真鶴、君は俺の獲物だ。捕まえたら最後、俺は君を離さない。

逃げたら地のはてまで追って、


―――喰いちぎってやる」



その言葉を理解する前に、わたしは相原 玲に……噛みつかれた。