氷の唇、熱い狩人





それを待っていたとばかりに相原 玲は口角を上げる。



……な、なんか、ゾクッときた。


くっそ、無駄な色気振り撒いてんじゃねぇーー!!!


なんて叫べるワケもなく。(叫んだら最後わたしは昇天すること間違いなし)


わたしができるのは真っ赤な顔で相原 玲を見つめることだけ。



「そうだな……」



サラリ、と壁についているのと逆の手が、わたしの髪に触れる。


男らしい、骨ばった大きな手。でも色白の細長いそれはどこか色気を感じる。


動くということを忘れたみたいに、わたしはただその手を受け入れていて。


ひんやりとした手がわたしの頬を滑るようになぞったとき、ピクリと肩が揺れた。



「あ……」



小さく反応したわたしに満足したように微笑む姿は妖艶の一言に尽きる。


恥ずかしすぎて顔を下に向けようとする思考を先読みしたのか、細く綺麗な指がわたしの顎を掴み、相原 玲の顔を見上げるように固定する。