氷の唇、熱い狩人





「おい」


「ふぁい!!」



視線は手紙のまま、声だけがわたしを呼ぶ。


唐突だったから噛んじゃったけどそれを恥ずかしがる余裕はない。


現に目の前のお方も気にしておらず、淡々としている。



「これを書いたのは誰だ」



ドキリ。


……そうくるよねぇ。


だってあなた様の機嫌がすこぶる悪くなったのはそれ読んでからだし。


そりゃ書いた人に殺意も湧くわ。何書いてあったか知らないけど。


でもさでもさ、さすがに躊躇う。


もちろんわたしだって命は惜しい。でもこの状態の相原 玲に「○○さんでぇーっす」なんて言ってみろ。


それを聞いた相原 玲は絶対にその友達のところに行く。


待っているのは……『死』。


それを分かってて言えるだろうか……否!!言えるワケがない。