「あー、っと、渡すものは渡したし、わたしはこれでおいとまを……」
手紙に意識が向いているうちにさっさとトンズラしてしまえー、とソロリと動こうとすれば。
――ダアァッン!!
いきなり鼻先をかすったのは相原 玲の腕。
そりゃもう「ビックゥー!!」と情けなくも反応しましたともえぇ。
ぎこちなーく斜め上を見て後悔。
あの鋭い瞳がわたしを見据えていて、心臓が「ドッキーン!!」と跳ね上がった。
「どこに行く」
威圧感たっぷりの低く響く声。
だから、あなた様はなんでそんな不機嫌そうなのぉ!!?
わたしの一連の行動で何か気に触るようなことした!?
まったくもって意味分かんねえぇー!!


