ーーーそのあと家で、もちろん俺は父にこっ酷く叱られた。
ーーーどうしていきなり逃げ出したりしたんだ!?
ーーー千崎商業の名に泥を塗るんじゃない!!!
父の怒鳴り声は家中に響いた。
必死さと焦りを直に俺にぶつけてくるみたいで、ものすごく怖かった。
ーーーだけど、
「たーっちゃん!」
「光!」
父が部屋から出て行った後、すぐに部屋に登ってきた光のおかげで、俺はすぐに立ち直ることができたんだ。
「ーーーすっごい怒鳴られてやんの!」
「光が逃げるって言い出したんじゃん…」
ーーークスクス…
その日は二人で口を押さえて静かに笑った。
父がまた来てしまうといけないからーーー
「ーーーたっちゃん」
「なに?」
「私たちーーー
ーーーずっと友達でいようね?」
彼女はまるで光そのものだった。
「ーーーうん。
ーーーずっと一緒だよ」
俺にとって彼女は
絶対に欠かせない存在になっていったーーー
俺はこの時気づいてやれなかったんだ。
光には『影』が存在することをーーー

