「あんた、やっぱり
誰かに、なんかされたんだな…?」
この女の格好からおかしかった…
服はボロボロ、靴は履いていない
こんなの、あれくらいしか…
「……僕ね…
好きだった男にさ…
弄ばれてたんだ…
そいつね、他に好きな女がいてね…
僕をその女の代わりにしてたんだ
僕、恋愛とかよく分かんなくて
そいつのいう通りに服やメイク…
色んなことを覚えさせられたんだ
そいつの好みなのかな…?とか思って僕は好かれるように、その通りの格好とかしたんだ
でもね、そいつの好きな女と
今の僕って正反対なんだよ
なにもかも違うんだ
なんで、そいつが
僕をこんな風にしたのか分からないけど
結局僕は、そいつの都合のいい女しかなかったんだよ
僕、一生懸命
そいつのために頑張ったのに
捨てられたんだ
フッ…
笑っちゃうよね?
よく考えたらさ
そいつ、僕と会うときは絶対にホテルで
デートとかもなくて
そいつは僕と会ってることを他のヤツに知られたくなかったんだよ
フッ…ハッ…
僕って馬鹿すぎ…!」
女は笑っていたのに
涙を流していた
その顔がとても寂しそうで
俺も悲しくなった

