〜 夕也 視点 〜 「どうだった、お袋…」 俺は部屋から出て来たお袋に声をかけた 「大丈夫だよ、心配ない 雫ちゃんは、遥と違って弱くないから…」 お袋はどこか嬉しそうで悲しそうな顔をしていた 「恭也、怒ってないかな…? 追い出す形にしちゃったけど…」 「平気だよ 親父はお袋に怒るようなことはしないから…」 甘々だからね、うちの親は… 「そっか…」 お袋は嬉しそうに微笑んで自分の部屋に戻って行った