「君らだよね…?
ここらで女の人に麻薬を売っていた人物って…」
フードを被っている人は、その場にしゃがみ込んで捕まってる男たちに言った
『し、知らねぇよ!』
『俺らは何もしてねぇ!』
「とぼけないでよ
俺ら、ちゃんと見ていたんだから
君らが、そこにいる女の人に麻薬売っているところ…」
フードを被った人は、後ろにいる私を見ず、ただ後ろにいる私にむかって指をさしていた
『し、知らねぇって!
俺らは、ただナンパしてただけだ!』
「君らの手に持っているものが証拠だろ?
観念して、俺らに捕まってよ」
『お前っ、一体何ものなんだよ!』
「あぁ、知らないんだね…
だから、俺らのシマで好き勝手やってたんだ…」
『ま、まさか…お前…っ!』
捕まっている男たちは、さっきまでの勢いをなくして、しゃがみ込んでいる男を怯えながら見ていた
しゃがみ込んでいる男は、ふぅ…と息を吐き立ち上がり
「俺らは…鳳凰
俺らのシマで好き勝手する奴らは許さない」
ドスのきいた低い声で男たちに言った
男たちは、血の気をなくし肩を震わせていた
『夕也さん、コイツら俺らが始末します
夕也さんは、お休みください』
「うん、ありがと
じゃあ、頼むよ。」
フードを被った男をその場に残して
男たちは、みんなどこかに行った

