私の好きな人


「会長…つまり俺の親父は
周りにも厳しい人でしたが…
俺にはもっと厳しく、怖い人でした…

ですが、俺に信頼を置いていた

お前は如月組か桐生組…
どちらか潰せるだろうと言っていたほど

親父は分かっていたのです
親父の凶悪さより、俺の方がより凶悪で賢いと…

だから、そんなことを言いだしたんでしょうね…


フフッ…
まあ、親父に言われるまでもなく
潰そうと思っていましたが」


俺らは一ノ瀬組若頭と距離をとり
すぐに闘う準備をした


「でもですね…
それを子どもの頃から言われ続けると
どう思いますか…?

俺は自分でいうのも、なんですが…
プライドの高い男でしてね…

誰かの操り人形になる気はさらさらないんですよ

ですから、自由のために
実の父親を殺しました

親父を殺すのは簡単でしたよ
まさか自分の言いなりになっていた息子が牙を剥くなんて考えてなかったはずですから…

それで今、照以外の組員は
これから、どうするかを決めてるんですよ

まあ、俺が組を任されることになるでしょうが…

今までの俺の功績を組の奴等は知っていますからね…

それに、組員は全員親父を嫌っていた

親父は馬鹿なんですよ
ムチばかり与えて、アメをやらなかったから

俺はアメをしっかり与えますよ?
それで効率良く動いてくれるんですから」


ここにいる奴等全員…
一瞬でコイツはヤバいと悟った

コイツの言うとおり…
一ノ瀬組会長が可愛く思えるくらいにな…